板金加工について

  

NCタレットパンチプレス加工

NCタレットパンチプレスとは「多数の金型が装着可能な、円盤状のタレットと、ワーク(被加工体)を保持するクランプ等とを数値制御(Numerical Control)し、ワークの所定の部分に、穴あけ加工、成形加工等を行う機械」を指します。"1枚のスケッチ材から1つの部品を加工する方法"と、"1枚の原板(定尺材)から複数の部品を加工するネスティング(板取)加工"とがあります。前者は歩留まりが少ないのが特徴ですが、加工部品が変わる度に、NCデータの入力が必要になってきてしまいます。一方後者の方は、一度のデータ入力で複数の部品が加工出来るメリットがありますが、歩留まりの問題があります。製品により、最適な加工方法を選定し、加工する事が必要となってきます。
(1)作業の手順
NCタレットパンチプレス加工は、基本的に以下のような手順・要領で行います。
1)生産納期の確認・・・生産計画・作業指示書・で納期・順序を確認します。
2) 鋼材受入検査・・・材質・板厚・枚数の他、たて・横・対角の寸法を確認します。
3)NCデータ入力・・・PC端末にてNCデータ(数値)入力を行います。
4) 金型セット・・・CAM発行の作業指示書に基づき、金型を選択、上下位置の確認を行いタレットにセットします。
5) 試し加工・・・材料を機械の当たりに当てながら、X/Y寸法を目視確認、テスト加工を行います。加工後は寸法他の検査を行います。
6) 加工バリ対策・・・0.2mm以上のバリ発生はクリアランス(上下の金型の隙間)の変更など、代替金型で対応します。
7) 加工・・・加工とともに検査を行います。検査の記録はチェックシートに記載されます。8) 識別・移動・・・加工後の完成部品は、現品票で識別され、曲げや組立等の次工程へリリースされます。
(2)よく使われる用語
1)ガイドマーク:ワーク上面や下面にガイドやストリッパーによって、つく傷の事を 指します。一般的に押える圧力が強い場合は円形のマークがつき、片押えになっている場合には、三日月状のマークがつきます。
2)カエリ(バリ):ワークせん断切り口面に生じる小さいまくれの部分のことです。手に触れる部分に残っているとケガにつながる恐れがある為、取り除く必要あります。
3)さん幅:抜き穴の隙間のことを指します。さん幅が必要以上ないと、さん部にねじれや変形が発生します。通常スチールやアルミ材で板厚の2倍以上、ステンレスで4倍以上の幅が必要です。
4)ノックアウト:ワークを板厚分抜くが、一部を母材に繋ぎ止めて結合しておく加工方法。必要に応じて、現地で簡単に取り外しできるようにしておきます。専用のノックアウト金型(通常丸型)が必要です。
5)ダボ出し:ワークに球状の突起をつける加工を指します。
6)ネスティング:CAMによるNC加工機への指示で、シートのワークくり抜きの 割り付けのことを指します。
7)半抜き(ハーフパンチ):ワークを板厚の半分程度抜く加工方法。主にスポット溶接等の位置決め、当たりやストッパーといった用途で用いられる加工方法です。
8)バーリング:ワークを筒状に絞る加工です。主に内径にタップ加工をするために 用いられる加工方法で、専用の金型をセットして加工します。
9)ビーディング(ビードだし):板材の補強、すべり止め等の目的でワークをビード状に絞る加工方法。短いビードは単発、長いビードはニブリング加工で成形します。
10)ミクロジョイント:いわゆる"多数個取り"の際に、1枚のシートで数多くの部品を加工する場合の、部品を繋ぎ止めておく方法のことをいいます。
11)面取り:NC加工後に、カエリが無くなる様、端面を滑らかな状態に削ることです。特に、ワークの抜き穴、端面等に面取りを行う加工のことを"C面取り"といいます。