板金加工について

  

その他、当社でよく使用する素材について

(1)ZAM 
高耐食溶融メッキ鋼板と呼ばれ、日新製鋼社の製品名称になります。亜鉛(Zn)マグネシウム(Mg)アルミニウム(Al)にて表面処理は形成され、それぞれの頭文字からZAMという名称がつけられました。Zn+約6%のAl+約3%のMgのメッキ層を保有し、優れた耐食性を保有しています。後で紹介する、ペンタイトBに比べ、10~20倍の耐食性を保有している特徴があります。AlとMgの効果で、時間の経過とともに緻密で、付着性の強い保護被膜がメッキ表面に形成され、これがメッキ層の腐食の進行を抑制している事により、優れた耐食性を保有しているのです。また特に際立った、この製品の特長として、切断端面部においても、耐食性を発揮するといった事が挙げられます。メッキ層から溶け出した、Al,Mgを含む亜鉛系の保護被膜が端面部を覆う事により、耐食性を発揮するのです。当然材料そのもののコストは高くなりますが、トータルコストを考えた中でのメリットは十分にある製品だと考えています。

(2)亜鉛鋼板
1)亜鉛鋼板は大きく2種類に分類されます。一つは電気亜鉛メッキ鋼板(一般的にボンデの通称で呼ばれるもの)、もう一つは溶融亜鉛メッキ鋼板になります。電気亜鉛メッキ鋼板はメッキ層に鋼板をつけ、電気を介し、亜鉛メッキ層を形成する方法で、亜鉛を薄く均一に付着出来る利点があります。また塗装性もよく、一般的によく使用されている材料となります。一方、溶融亜鉛メッキ鋼板は高温で溶けた亜鉛層に鋼板をつける方法で生産され、電気亜鉛メッキ鋼板に比べ、防錆力は強くなります。また溶融亜鉛メッキ鋼板はその中で2種類に大別され、亜鉛処理後、冷却させただけのものをシルバージンク(ペンタイトB、通称ジンク)、冷却後加熱処理をし、合金化させ、塗装の密着性を高めたものをアロイ(ペンタイト、通称アロイ)と分類されます。使用用途、価格、様々な条件の中で、最適な材料を選択する必要があります。

(3)アルミ
アルミニウムの特長は大きく3点あげられます。非常に優れた防錆力、軽さ(比重は2.7でSPCC(7.85)に比べ1/3の比重)、強さ(比強度(単位重量あたりの強さ)が鉄鋼の2倍程度)があげられます。そのようなアルミニウムの中で、我々のような板金加工でよく使用する材料はA1050、A5052の2種類があげられます。A1050は99%以上のアルミニウムで出来ており、耐食性に非常に優れますが、強度の観点からはアルミ合金の中では優れません。その点バランスのとれた、A5052が一般によく使用される材質になります