板金加工について

  

塗料より塗膜になるしくみ

(塗料⇒塗装⇒乾燥(硬化)⇒塗膜の変化について)
(1) 酸化乾燥型
樹脂分が空気中の酸素を吸収して酸化することにより重合が起こり、網目構造を形成する。しかし、網目構造が粗いので塗膜性能はそれほどよくなく、また、網目構造が完成するまでに長時間かかるため、自動車用上塗りとしては使用されていないが、プライマーやサーフェイサーとしては、一部使用される場合がある。
【例】:『油性調合ペイント・合成樹脂調合ペイント等』
(2) 揮発(蒸発)乾燥型
塗膜中の溶剤が蒸発して塗膜となるもので、樹脂分子の結合(網目)が起こらない。したがって、シンナーで拭くと塗膜は溶解する。一般には、ラッカー系塗料の乾燥機構である。     【例】:『ラッカーエナメル・塩化ビニル樹脂塗料等』
(3) 重合乾燥型
当社の塗装はこれに該当します。
1)熱重合乾燥・・・ある温度(一般には120℃以上)に加熱することにより樹脂の反応(重合)が起こり、緻密な網目構造を作るため、塗膜性能は優れており、完全乾燥して網目構造が完成すると、溶剤(シンナー)に溶けなくなる。
【例】:『アミノアルキド樹脂塗料(メラミン樹脂塗料)』、『アクリル樹脂塗料』
2)2液重合乾燥・・・主剤(塗料ベース)と硬化剤(ハードナー)を混合することにより樹脂の反応(重合)が起こり、網目構造が形成される。この反応は常温でも進行するが、温度が上がると反応速度が速くなる。作業効率の面から通常は、40~80℃で強制乾燥を行う。尚、網目構造は熱重合タイプと同様に緻密なため、塗膜性能は優れている。【例】:『エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料』