板金加工について

  

金属素材ごとの加工のし易さの違い

金属の成り立ちの基本は"結晶格子"であり、それは材料毎に異なるので、加工のし易さも、結晶格子の成り立ちで決まります。
(1) 面心立法材料・・・8個の原子が立方体となるよう配置され、かつ立方体の各面の中心にも原子が配置されている。いわゆるマッチ箱構造で、力が加わると変形しやすく、箔の状態まで加工ができる。"アルミ(Al)・銀(Ag)・銅(Cu)・金(Au)"など。
(2) 体心立法材料・・・8個の原子で構成される立方体に、面ではなくその重心位置に原子がおさまってる素材。結晶格子の重心に原子が"すじがい"の状態で入っており、変形が難しい。"鉄(Fe)"に代表される。(但し、加熱されると面心立法に変化、加工しやすくなる)
(3) 正方格子材料・・・体心立法ではあるが、原子が密に集まっていないので、加工は面心・体心の中間になる。食器等にも加工される"すず(Sn)"に代表される。
(4) ちゅう密六法格子・・・六法体を形成する原子配列で、形状の制約から、常温では極めて成形が難しい。"マグネシウム(Mg)"に代表されるように、加工方法は鋳造がそのほとんどを占める。

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