各課の取り組みとこだわり

  

徹底した“こだわり”こそが、当社の絶対的な存在理由である
仁張工作所の一貫生産体制を支える各組織。一元化された『生産管理システム』の運用定着化とひとりひとりのスキルとこだわりが、確かな品質と納期管理をもたらします。

機械組立課のこだわり

1) 機械工程・・・“設備の性能を熟知し使いこなす”

板金加工のスタート工程である機械チームでは、最新の設備を駆使したより合理的な生産方法を目指し、メンバーのスキル向上に取り組んでいます。機械設備を使いこなすのは人の力量によるところが大きく、「どのようにすれば品質を維持しつつ稼動時間を延ばすことができるか」について日々研鑽しています。

特に、タレットパンチプレス+レーザー加工複合機は24時間運転機能を備えており、夜間無人運転のトラブルの原因調査と改善でこれを可能にしています。また、効率の良い材料取りを工夫し、鋼材のロスを少なくすることに努力しています。
折り曲げ機(ベンダー)についてはハイブリッドベンダー機を新規導入、使いこなすことで折り曲げ精度が飛躍的に向上しました。

製造管理課リーダー 井上 慎一

機械組立課課長 井上 慎一

機械工程製造プロセス
機械工程製造プロセス
2011年度EML稼働時間
2011年度EML稼働時間
2010年度EML稼働時間
2010年度EML稼働時間

定尺材からより効率よく材料を使うために、“ネスティング”と呼ばれる材料取りの工夫をしています。
ロスを少なくすることでコスト削減と環境負荷軽減に努めています。

品質確認についても、ルール順守をモットーに取り組んでいます。
ロットの初めは特に「キズ・バリ・加工ミス・加工漏れ」を慎重に行い、寸法確認を必ず行っています。現品票を添付させて、識別管理を行い、“定量で並べる・向きを合わせる・揃える”習慣づけでミスの起こりにくい仕組みを作り上げています。

2) 組立工程・・・“マルチスキルによる柔軟な対応を目指す”

組立工程では現在、組織の若返りによるスキルの継承を行っています。溶接工程において熟練の技と経験による作業から、この熟練を生かしながらも、画像データ等による製品の仕上がりの共有化などの新手法を取り入れ、品質維持と生産性向上の両立を目指しています。

オーダーメイド製品製造という当社の特徴のもと、人材のマルチスキル化の推進により、一人一人がどのような製品でも対応できる様にOJTを推進する一方、設備面でも自動スタッド溶接機・YAGレーザー溶接機を平成23年に新規導入し、新たな戦力としました。設備の導入に伴いこれらを使いこなすことでメンバーのスキルアップを図り、新しい仕事にも対応できる体勢作りに取り組んでいます。

折曲グループ係長 諫山安夫と組立グループリーダー 梅田誠一朗

折曲グループ係長 諫山 安夫と
組立グループリーダー 梅田 誠一朗

溶接組立工程製造プロセス
機械工程製造プロセス
機械工程製造プロセス機械工程製造プロセス機械工程製造プロセス機械工程製造プロセス機械工程製造プロセス機械工程製造プロセス

塗装仕上課のこだわり

1) 塗装工程・・・“防錆と塗装外観品質を追求する”

当社の塗装工程は、大きく『脱脂』→『吹付』→『焼付』の流れで進めていきます。まず、生地の脱脂からリン酸鉄皮膜を付ける脱脂ライン、次にお客様指定の塗料(色・ツヤ・塗料種類・溶剤型・粉体型)を吹き付けるライン塗装、そして160~220℃程度高温焼付を行う焼付ラインの工程を経て、製品が塗装されて防錆と外観の美しさを実現しています。

塗装は、塗料と溶解シンナーの調合バランスや、焼付温度と焼付時間が、品質を大きく左右します。また、吹きつけ者の技術レベルにより品質差が生じるので、日々研究を行いスキルアップに取り組んでいます。設備は、ライン塗装と立てカマ塗装設備を保有してお 、小物から箱物まで対応可能です。

被塗装物サイズ (最大) 幅1400mm または 奥行700mm または 高さ1800mm
ラインの長さ 約186m
フック数 621(ピッチ300mm)
ラインスピード 分速1.5~1.8m
ブース方向 1方向(塗装物を回転させる)
当社の行う塗装について

以下、当社の塗装設備・特徴等について説明します。

1. 焼付塗装の工程・設備仕様について

当社の塗装工程フローは以下の通りです。

塗装グループリーダー 藤田 孝之

塗装グループリーダー 藤田 孝之

2. その他
塗料の種類・塗装膜厚
当社で使用する塗料の種類は、大きくメラミン樹脂塗料(アミノアルキド樹脂塗料)、アクリル樹脂塗料の2つですが、その他にポリウレタン樹脂塗料なども使用します。大まかに言うと、屋内で使用するものにはメラミン系、屋外で使用するものにはアクリル系の 塗料を採用します。塗装膜厚については、スチール家具の場合、狙いは“25~30μm”(タバコケースのフィルムが約20μmです)、膜厚の指定がない場合は22μm以上を確保します。
塗装色の特定
通常、色の特定には“色”だけでなく“ツヤ(光沢度)”も必要です。色の特定については、日本塗料工業会(日塗工)の塗料用標準色見本帳で色番号とツヤの 両方をご指定して頂くのが適当です。他に、マンセル値での特定というのもありますが、マンセル記号だけでは、色の幅が広く特定化できないため、他に色見本(サンプル)が必要となってきます。
環境への配慮
当社は“環境への取り組み”として以下データの収集、法律の遵守を実施しています。
  • ・ MSDS(化学物質等安全データシート)
  • ・ PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改善の促進に関する法律
塗装見積の相場と塗装業者による違い
スチール家具、精密板金分野における1m2あたりの塗装単価は、@\800~\2,500/m2と大きな幅があり、被塗装物の形状、大きさ、塗装ラインに適した大きさか等により、それ以上の金額が掛かる場合もあります。当社の場合においても、“ライン吊で塗装するか、立カマで対応するか”といった設備の選択や物の形状、要求される品質レベルなどによってその価格は変わってきます。その他、見積を左右する要因としては塗料の価格、膜厚、数量(ロット)などが挙げられます。

2) 仕上工程・・・“ひとつひとつの確認の積み重ねを大切に”

仕上工程は、製品を完成させる最終工程です。
板金加工品・塗装完成品と購入部材を組立て製品にする工程は、筺体への組み付け、引出し、扉等の可動部の調整、その他細かな付属品の取付など、多岐にわたる作業が発生します。これらは、基本作業(ビス締付け・パッキン等貼付け・扉調整など)を確実に実施することで成り立ちます。

その作業一つ一つに締付けが確実か、可動部に異常はないかを確認することで製品の品質保証ができます。この確認の積み重ねが仕上工程のこだわりであり、私たちの後ろにはすぐお客様がいることを常に念頭におき、満足して頂ける製品を提供できるよう確認の積み重ねと日々作業の改善、製品の改善に取り組んでおります。

仕上グループリーダー 小西 博久

仕上グループリーダー 小西 博久

三和工場のこだわり

三和工場課長 波多野 隆盛

三和工場 課長 波多野 隆盛

5M管理とQCD改善にメンバー全員で取り組む

三和工場は、本社の機械組立課同様、板金生地完成を受け持っている部門です。総勢13人のメンバーが、人・材料・設備・作業方法と検査の5M管理と、不具合を出さない仕組み作りでQCD課題に取り組んでいます。

人材育成ではマルチスキル作業者を育成し、個人スキルの向上に結び付け、機械工程と溶接工程の両方ができることで、上流から下流へ、下流から上流を考えることで、課題を見つけ改善ができるようになってきました。
作業は“標準化”を限りなく進めることでQCD(品質・コスト・スピード)改善に結びつけられるよう取り組んでいます。品質確認の仕組みは作業の始めと終わりを大切にし、クレーム0件を目指しており、実際過去2年間で1件しか流出させていないことが誇りです。
これらを支える活動として、全体活動である小集団活動・改善提案活動・3S活動に積極的に取り組んで組んでいます。

技術課のこだわり

技術課主任 世木栄俊

技術課主任 世木 栄俊

顧客満足と製造の上流として役割を果たす

技術課は、顧客満足の向上を目指しながら製造の上流として、作りやすい設計に注力しています。長年にわたる板金設計に培われた技術力に、新しい板金設計を付加した設計開発を行うため、日々の設計開発の過程で得られた新しい板金加工技術を共有化し、日々設計者の技術レベルアップに取組んでいます。

3次元CAD6台を駆使することで、2次元CAD設計で課題であった部材の干渉ミスが大幅に減少し、新規設計開発製品がスムーズに製作できるようになりました。
また、顧客との3次元CADデータのやり取りを行うことで、複雑な製品も短期間で正確な板金展開ができるようになりました。今後は3次元CADを活用し、製造の手順書や品質チェックシートなどをよりわかりやすく作成することによって、製造の上流部門の役割を果たしています。

板金オーダーメイドカンパニーとして、常に新分野・新領域にチャレンジ、豊富な実績・経験でお応えします。
約50年に渡り蓄積された精密板金・箱物板金の設計ノウハウは多大です。 様々な業界の板金加工製品について、製作実績・設計経験が豊富であることが大きな強みです。

自社独自の5つのポイント
  1. 箱物板金のプロットタイプ(オープン・開き・引出し・引戸・・・)のデータが豊富
  2. 様々な業界の板金設計を経験しており、データ・ノウハウが豊富。
  3. 要求機能(耐性・強度・干渉etc)の検証ができるQMS体系が確立
  4. 3-Dモデリングを駆使したコンカレントエンジニアリングが確立
  5. VA・VE提案により、より合理的でリーズナブルな開発支援に自信

製造管理課のこだわり

製造管理課リーダー 井上 慎一

製造管理課課長 井上 慎一

ものづくりの司令塔として

製造管理課では営業課、技術課と連携し、上流側でのコントロール、それを製造現場に落とし込む、潤滑剤としての役割を果たしています。多品種変量生産が主流の昨今の市場の流れの中で、PLM(Product Lifecycle Management)は製造管理課として必須のものとなっています。

開発段階から携わる事で、開発サイクルの短縮、安定した製品実現に寄与できるように取り組んでいます。従来の購買業務、生産計画、配当、物流管理のみならず、ものづくりの進化を目指して進んでいます。また、町工場の集合体である、東大阪のHUBとして価値のある企業として存在すべく、協力工場様と社内のパイプ役としての役割も担っています。様々な力を集結させ、最高のパフォーマンスでお客様のニーズに応える事をモットーに今後も取り組んでいきます。

“ものづくりのHUB(ハブ)”として司令塔の役目を担い、確かな品質と納期を創出します。 本社・京都工場・外注業者様を含めたトータルでの工程管理・資材調達を、 特化した『生産管理システム』を武器に確実に行い、お客様が満足する製品を創り出します。

自社独自の5つのポイント
  1. 多数の供給者様とのネットワークが充実、安定した鋼材・部品の調達システムが構築。
  2. 納期から逆算した各工程の所要時間をデータベース化、製品間の負荷山崩しと併せて、最適化管理を実現。
  3. CAD(CAM)データ、最適スケッチ材での供給等、委託加工(外注)先様に負担をかけない、アウトソーシングの仕組構築。
  4. 生産管理システムにおけるデータベース機能が充実、作業工数把握に学習機能を搭載。
  5. 鋼材、部品、仕掛、製品等の在庫管理をリアルタイムに把握、タイムリーな工程投入等、スマートなものづくりに寄与。