環境活動

  

仁張工作所の“ 環境 ”へのこだわり

私達は、板金加工の事業活動に、環境に影響する項目があることを認識しており、『 環境マネジメントシステム(EMS)』を構築し、
EMSの維持と継続的改善を図ることによって、より地球環境、地域環境にやさしい環境維持改善活動に取り組んでおります。

グラフ1

2012年03月21日
株式会社 仁張工作所

I. 2011年度 環境活動レポート 発刊にあたっての社長コメント

代表取締役 仁張正之

仁張工作所は、2004年よりエコアクション21の認証登録を受け、地域であてにされる中小企業として、社内で共有するスローガンが『品質を良くすることは、環境にもやさしくなる』の下、持続可能な生産活動を目指しております。

2011年3月11日発生した東日本大震災は巨大地震の連鎖反応と共に大津波により甚大な被害を東日本太平洋岸に及ぼしました。中でも福島第一原子力発電所の事故は1年以上経った現在も正確な状況が把握できていません。

大震災以後、日本の原発は定期点検以降の再稼働問題で2012年2月現在では原発による発電は54基中2基のみ、全国的な電力不足が続いています。仁張工作所で使用するエネルギーの大部分が電力です。2011年夏は関西電力の節電要請がありましたが、これまでのエコアクション21での取り組みが生かされました。

他方、東日本大震災後の代替需要の影響もプラスして、弊社の受注量が増加しました。社内生産だけでなく、外注展開を積極的に行うなどモノづくりに対する取り組みに変化がありました。

仁張工作所では、月次で環境に関わる諸データを収集し、PDCAサイクルを繰り返しまわし続けることが大切であると考えます。ここに、2011年度の環境活動の結果をまとめ報告します。

尚、仁張工作所の「2010年度環境活動レポート」が、大阪府中小企業家同友会環境部会による『エコフェステバル』におきまして、「環境レポート大賞」を受賞しました。(この賞はエコアクション21に取組んでいる会員企業の投票と大阪カウンセラー協会の選考審査によって決定されました。)

2012年3月20日
代表取締役 仁張 正之

II. 経営理念、環境方針、及び品質方針

経営理念

  1. 私たちは板金加工(塗装含む)を通じて良い商品を社会に提供し、安全で快適な生活空間を創造します。
  2. 私たちはお客様の満足を通じて仕事に誇りを持ち、より良い生活を実現し、働きがいのある会社づくりに努力します。
  3. 私たちは常に新しい板金加工技術(塗装含む)について積極的に学び自分たちのものとし、共有化することによって技術レベルの高い信頼される会社を目指します。

品質方針

品質に責任を持ち、顧客の信頼に応える。

環境方針

株式会社仁張工作所は、板金加工を通じて顧客に提供する全ての事業活動において、環境に影響する項目があることを認識し、エコアクション21ガイドライン2009年版に基づいた『環境マネジメントシステム(EMS)』を構築し、EMSの維持と継続的改善を図り、顧客や地域から信頼される経営理念追求型企業として、より地球環境、地域環境にやさしい環境維持改善活動を展開します。

  1. 現在及び将来の事業活動において環境影響を捉え、事業活動に見合った環境目標を定め、継続的な改善と環境の維持改善に努めます。
  2. 適用される法的及び当社が同意するその他の要求事項を遵守します。
  3. 設定した環境目標達成に向けて、EMSの運用状況を把握し、経営者による全体の評価と定期的な見直しを行い、継続的改善に取り組みます。
  4. 環境負荷を低減するため、省資源、省エネルギー、廃棄物の削減、環境負荷の低減に努め、作業の効率化を推進します。
  5. 環境マネジメントシステムで必要な事項は、文書化し、実行し維持する。
  6. 環境にやさしい製品開発をすすめ、グリーン調達適合製品を送りだす。(改2)と共に当社で使用する物品は、出来る限り、グリーン調達適合品を調達する。(改3)
  7. 組織で働く全ての人が環境方針を共有し、EA21EMSの要求事項に沿った活動を推進します。

この環境方針は、社外に公開します。

2003年10月01日 新規
2010年03月21日 改3
株式会社 仁張工作所
代表取締役 仁張 正之

III. 組織概要及び推進体制

事業社名

株式会社 仁張工作所

エコアクション21ガイドライン対象範囲と所在地

本社及び本社工場 〒578-0921 大阪府東大阪市水走3丁目14番6号
URL:http://www.nimbari.co.jp/
仕上棟 〒578-0921 大阪府東大阪市水走3丁目8番28号
菱江倉庫 〒578-0984 大阪府東大阪市菱江3丁目12番38号
三和工場 〒620-1442 京都府福知山市三和町千束814
関連会社 織田電装株式会社(所在地は叶m張工作所本社工場内)

環境活動担当者の連絡先

環境管理責任者 品質保証部長 作田 正昭
連絡先 TEL:072-962-2831  FAX:072-963-4183
E-mail:sakuta@nimbari.co.jp

事業規模(2012年3月21日現在)

(社員数は、役員・正規・嘱託・雇用延長・パート社員を含む)

<表1>
事業所名 社員数 敷地面積 延べ床面積
本社及び本社工場 83名 1,456u 2,612u
仕上棟 337m² 653m²
菱江倉庫 661m² 496m²
三和工場 12名 3,570m² 1,023m²
織田電装 11名 (株)仁張工作所本社屋内

事業内容(認証・登録範囲)

精密板金加工製品、別注スチール製家具・什器、箱物板金加工製品の製造

推進体制

この体制は、2012年3月21日現在です。

※EA21/ISO9001は、上記組織の責任者が推進責任者として活動しています。
※EA21/ISO9001の推進事務局は、品質保証部が担当しています。
※菱江倉庫は、1階部分は倉庫2階部分は仕上課作業(2011年4月20日より)
※機械組立課の下部組織は、NCグループ・折曲グループ・組立グループ(2011年12月21日より)
※2011年12月21日組織変更:塗装工程と仕上課を統合し塗装仕上課に改組(塗装Grpと仕上1.2Grp)
注)塗装工程とは、関連会社の織田電装を指す

VI. 経営理念追求型成果目標管理の推進

当社は経営理念追求プロセスとして、「経営会議」を頂点に、部長会議、生産会議を推進体として位置付け、「中長期戦略的経営計画」 → 「年度基本計画による会社目標 」→「部成果目標」から、「課成果目標」 → 「個人成果目標」へと展開しています。この中に「環境目的・目標」も掲げてエコアクション21ガイドラインの活動を推進しています。

推進は、毎月の部課推進状況を社長自らが確認し、次月の取組みを共有化、即ち、PDCAを回す総合マネジメント活動として、成果目標管理制度を推進しています。

1. 2011年度成果目標推進結果

2011年度の結果は、限界利益と改善提案効果金額は成果がでたが、品質クレームと環境目標は、達成できず課題を残した。

<表2>
番号 取組項目 評価指標 目標 実績
1 限界利益 46% 44.8%
金額 616 百万円 695 百万円
2 客先クレーム削減 件数 65件以下 199件
3 全体活動 改善提案活動 効果金額 18,400 千円 22,020 千円
3S活動 自己評価点5点満点 4.0 3.59
小集団活動 テーマ解決件数 42テーマ以上 21テーマ
4 環境目標(※) CO²排出量の削減 生産高原単位
kg-CO²/百万円
508.4 445.6
水使用量の削減 生産高原単位
m³/百万円
3.12 2.71
紙リサイクル 実績数値 10.8t 16.7t
化学物質の削減 塗料不良率 2.50%以下 3.98%
使用物質の把握 100% 100%

※環境目標については、V.環境負荷削減への取組みにて詳細を報告します。
※二酸化炭素排出係数は、EA21ガイドライン2009年版の係数を用いています。

2011年度成果目標総括

2011年度は受注金額・顧客・生産対応から改革の年となった。

  • 1)限界利益
    • 目標の利益率はもう一歩であったが、金額は成果が出せた。
  • 2)客先クレーム件数削減
    • 限度件数65件は不本意な結果になったが、受注件数対比クレーム件数で見るとグラフ1.の通り、2006年のベンチマークより発生比率で見ると達成した。
  • 3)全体活動
    • ・全体活動のバロメーターである、改善提案効果金額は目標達成した。
    • ・小集団活動はテーマ解決件数目標に届かなかった。受注量増加によりこの活動時間が取れなかった事は課題を残した。
    • ・生産活動の基本である3S活動は、毎年ハードルを上げ改善しているが、目標到達には結びついていない。
  • 4)環境目標
    • 表2.にまとめた通り、活動の成果が出せた年であった。CO2・水使用量が原単位評価で目標達成できた。今後は総量削減に努力して行く。

グラフ1
グラフ1.年度別客先クレーム発生率

2. 成果目標管理を支える全体活動

2000年の部門目標設定と実績から、発展させ2001年に方針管理制度を構築し運用しました。
その結果、方針管理制度をさせえる全体活動が必要と考え2002年から改善提案活動・小集団活動・5S(当時)活動を開始しています。この活動で経営基盤が強くなっていると評価しています。

@ 改善提案活動

改善提案は2002年から2004年は件数目標、2005年からは効果金額目標に活動しています。
その成果は、2011年度末累積提案件数が8750件、2005年からの累積効果金額は136,676千円の活動成果が出せました。継続は力なりで続けて活動します。効果金額目標は売上の1.5%を設定。

グラフ3

グラフ4

A 3S活動

当社では5Sが仕事の基本ととらえ、各職場ごとに年に4回、5点満点で評価を実施しています。
現状のマンネリを打破し更なるレベルアップを目指して見直し、2010年から3Sに切り替えました。
それらの評価点を合計し、平均化したものを会社全体の3S活動評価指標としています。
2011年度の活動成果は、受注大幅増加により現場の3Sが不十分で不本意な結果になった。
その状況下で、菱江倉庫の3は高い活動状態で、一つの指針になっている。

<表4.2008年度〜2011年度の3S活動成果(各項目を5点満点で評価)>
評価日 整理 整頓 清掃 総合 目標
2008年12月20日 4.3 4.4 4.1 4.3 4.0
2009年12月20日 4.4 4.0 4.6 4.3 4.0
2010年12月20日 3.6 3.4 3.8 3.6 4.0
2011年12月20日 3.6 3.6 3.5 3.6 4.0

グラフ5

V. 環境負荷削減への取組

2007年中間審査で、環境データを原単位で見ることが必要と指導を受け、2008年度から目標値を生産高100万円を1原単位として設定したことで、環境負荷増減を正しく捉える事ができる様になった。

これを機に過去データを原単位に置き換え、過年度からの環境負荷状況を分析の上、2011年度の目標を設定した。

1. 事業活動のマテリアルバランス 2011年度(2010年12月21日〜2011年12月20日)

EA21:2009年版に示された、環境負荷自己チェックとして2009年度からマテリアルバランスを作成。さらに2010年度分から製品出荷量を追加することで、アウトプットを明確にした。

2. マテリアルバランスにおけるインプットデータの推移

当社の資源投入物質は、原材料の鉄板・ステンレス板、塗料・シンナー類があります。
エネルギーとしては電気、LPG、都市ガス、灯油、製品輸送用の車燃料があります。
その他にも塗装前処理工程における洗浄用水、及び生活用水が挙げられます。
2004年からの推移を表7.にまとめました。
2011年度は受注増加により資源は増加した。

<表7. 年次総資源投入量>
  05
年度
06
年度
07
年度
08
年度
09
年度
10
年度
11
年度
主材料 鉄板(t) 1,458 1,716 1,685 1,246 1,210 1,201 1,989
ステンレス板(t) 91.5 88.8 111.3 116.6 85.8 109.6 116.8
塗料(t) 25.1 20.1 32.4 30.2 31.5 30 27.2
シンナー(L) 13,920 14,641 17,376 17,452 16,648 23,432 21,166
エネルギー 電気(kWh) 975,679 977,395 1,032,725 1,016,299 1,040,600 1,224,488 1,326,270
プロパンガス(m³) 22,088 21,145 21,233 20,824 17,865 20,783 23,767
※都市ガス(m³) 0 0 0 0 1,586 6,254 7,474
灯油(L) 7,721 6,730 6,734 5,945 4,281 3,560 4,264
車燃料※ ガソリン+軽油(L) 10,616 11,811 11,197 11,673 11,705 9,810 12,706
水(m³) 4,069 4,834 4,580 4,059 3,534 4,609 4,185
年間生産金額(100万円) 1,262 1,269 1,436 1,238 1,076 1,175 1,549

※都市ガスは、仕上棟使用開始2009年5月から。
従ってベンチマークは2010年実績としています。
同菱江倉庫にGHP空調機を2011年5月に設置により総量は増加した。

3. 取組み結果の評価

<表8. 2011年度取組み結果と評価>
  項目 結果 評価
1 CO²排出量削減 目標原単位508Kg/CO²月に対し、446kg/CO² 受注金額が創立以来の最高金額を、外作展開で乗り切った事で原単位は達成できたが、外作金額の反映必要
2 廃棄物の削減 ・紙リサイクルの推進、目標10,800Kg/年に対し、16,756kg 目標を達成できた。リサイクル量が大きく増えた原因は、受注量増加に伴う部材納入時の段ボールが増加した。これらの段ボールは社内での製品養生にも活用している
裏紙使用率を年初に85%と設定したが、困難と判断し下期に目標を75%に下方修正。しかし結果は69.5%に留まった。 未達成の原因は、新規製品受注により製作指示書類(図面・部品表など)作成が増加。09年対比新紙146千枚増又、裏紙も同比57千枚増加している。従って裏紙使用率は未達であるが裏紙使用枚数は増加している。
3 水使用量の削減 目標原単位3.12M3に対し2.7M3で成果が出せた 塗装工程の製品水抜き穴設置と前処理の製品吊り方の工夫で削減ができた。
4 不良塗料量の削減 目標2.5%以下に対し、実績は3.98%と未達成 達成出来ず。上期は2.08%と目標値内に納まったが、下期は6.06%と再塗装が増加した。原因は新規製品の外観要求基準が高く苦慮した。又、塗装熟練者の退職により引き継いだ要員の力量UPに時間が掛かった。
グリーン購入及び製品の環境配慮推進 1)社内使用の事務用品は適合品にする。 2)オリジナル製品の塗装は、鉛フリーの塗料を使用する。 1)社内文書「グリーン調達ガイドライン」に沿った調達実施
2)メラミン焼付け塗料は、鉛フリーに全て変更した。
3)一部であるが、粉体塗装実施。

4. 目標達成のための取組み

2004年度からの活動で、環境記録がデータとして蓄積しています。このデータを生かし、
2011年度も「環境目的・目標」を設定し、ターゲットを絞って改善活動を進めました。

@電力の節約 (2010年度原単位比:-5%)

夏場は空調機稼動により使用量がピークになります。そのために3つの改善活動を進め、結果は目標を達成しました。(グラフ8.〜10.参照下さい)

  • *空調温度管理は社内ルールを決めて実施
  • *電気使用量をデマンド管理を実施、警報発報時空調を切る活動。
  • *チャレンジ25に参加しクールビズ・ウォームビズを実行。

また、2005年夏に本社3階の空調機を電気からGHP(ガスヒートポンプ)切り替え。さらに2009年の新仕上棟、2011年菱江倉庫にもGHPを選定しました。(都市ガス使用)

A水の節約 (目標:2009年度原単位比:-5%)

2006年下期より取り組んでいる、「塗装前処理の水洗水削減の水抜き穴の設計織り込み」を継続実施しました。(グラフ6を参照ください)

BVOC削減 (目標:塗料不良率 2.5%)

2010年より、一部製品に紛体塗装開始(顧客要求品質対応)

2011年は、製品の変化と塗装作業者変更などで、再塗装が増加し結果を残せなかった。塗装職場における3S徹底などの環境改善活動も実施しました。

Cグリーン調達適合品への取組

当社オリジナルのN-forme製品(例:貴重品ロッカー)を環境にやさしい製品にするため、技術課がグリーン調達適合製品の開発に取り組みました。

5. 環境負荷実績値の推移

当社では環境への取組みの効率性を把握するため、環境負荷を生産高で除した値を原単位に使用し、評価。当社の環境目標の実績を表8.に示します。また、環境目標を策定する元のデータとして、電力使用量、LPG、都市ガス、紙使用量と裏紙再使用率、及び塗装のデータを@〜Dにまとめました。

<表9. 環境目標の実績の推移(11年は目標)>
  単位 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年
CO²排出量 kgCO²/百万円 419 425 434 389 449 497 535 446
産業廃棄物 kg/百万円 25.97 27.54 20.52 29.67 31.42 33.62 48.68 29.55
水使用量 m³/百万円 2.91 3.20 3.92 3.21 3.35 3.28 3.69 2.70
新紙使用 枚/百万円 208 273 284 214 289 269 321 設定せず
塗料不良率 - 4.01% 1.47% 1.35% 2.51% 2.56% 2.66% 3.98%

CO²排出量の計算は、EA21ガイドライン2009年版の係数使用。電気は関西電力平成19年係数を使用しています。
2011年の産業廃棄物原単位は、前年対比-1.91kg/百万減少し2007年レベルに戻すことができた。
2011年の塗料不良率は目標の2.5%を大きく超え未達になった。作業要員の退職に伴う新規作業者の習熟と難易度の高い製品が主要因

グラフ6

グラフ7

@ 電力

電力使用量の年度別・建物別・月次使用量を<表10>と<グラフ8>〜<グラフ10>にまとめた。

<表10.建物別年次電力使用量の変化>
  本社 仕上棟 第二 菱江倉庫 営業 三和 合計
05上356,7475,169495-8,58868,830439,829
05下427,39927,146742-8,30583,588547,180
06上296,4526,051661-7,96172,266383,391
06下408,71521,4263,162-7,54286,324527,169
07上376,88520,5694,363-7,37382,801491,991
07下397,85619,9881,96314,3567,44195,668537,272
08上334,73521,201-11,7788,15377,645453,512
08下440,20516,556-16,7467,68183,540564,728
09上413,26116,445-12,3767,92488,630538,636
09下391,32814,682-10,4307,55677,911501,907
10上419,14319,889-4,4792,16979,550525,230
10下 546,170 22,236 - 5,181 2,236 123,435 699,258
11上 491,466 19,846 - 7,853 1,960 108,747 629,872
11下553,48421,399-2,3362,33696,510696,398
  • □主たる倉庫機能を2007年下期より、第2ヤードから菱江倉庫へ移しました。この事で第二ヤードは売却し、電力使用は菱江倉庫へと移りました。
  • □また、仕上棟を2009年に建替え、8月より使用を開始しました。これに伴い菱江倉庫での作業を仕上棟に集約しました。このことは菱江倉庫の電力使用量で見ますと、2009年上期の12,376kWhに対し、2010上期は4,479kWhへと大きく減少していることからも明らかです。
  • □本社工場の電力使用量は、08年7月にレーザータレットパンチプレス複合機(EML)を導入した事で大幅に増えました。
  • □2010年期首より営業棟使用中止し、電気などの削減を実施。(営業課・品証部を本社・仕上へ)これにより、営業棟の電力使用量が大きく削減。(グラフ10.参照)
  • □空調機を電気からGHPに変更。2005年本社3階、2009年仕上棟、2011年菱江倉庫に設置。

グラフ8

グラフ9

グラフ10


グラフ8

省エネの取組みの1つであるクールビズ/ウォームビズ。
エアコンに温度設定を明示し、冷やしすぎ/暖めすぎを防止。

A LPG(プロパンガス)

塗装工程のLPG(プロパンガス)使用量年次変化を、<グラフ11>に示す。 (単位m³)
 2010年2011年と使用量は増加しているが、売上は2009年対比2010年113%2011年145%と増加。
 LPG使用量は、2011年VS2009年は、138%と抑えられた。
  プロパンガスの使用については、大半は塗装工程の前処理液加温と水切り乾燥用です。
  2011年9月に前処理加温ガスバーナー式からパネルヒーター式に変更し効率化を図った。
  プロパンガス使用量建物毎の年次の変化を、グラフ12.にまとめた。2010年から営業棟は大きく削減。

グラフ11

グラフ12

B 都市ガス
  • 1)2009年7月25日〜本社前倉庫は取り壊し、新たに仕上棟を建てました。この時空調機を都市ガス仕様のGHP2台を設置し、電気使用量の削減に貢献しています。
  • 2)2011年5月に菱江倉庫の増床工事に合わせて、空調機を電気からGHPに変更しました。
<表11. 都市ガス使用量(m³)>
  2009年下 2010年上 2010年下 2011年上 2011年下
仕上棟 1,586 1,937 4,317 2,076 3,866
菱江倉庫 0 0 0 109 1,423

グラフ13

C 紙使用量と裏紙利用率

紙使用量と裏紙再利用率の状況を、<表12>にまとめた。<グラフ14>に目標と実績を示す。
紙使用量削減として、可能な限り裏紙を使用しているが、2010年度から受注製品の内容が変わり、製作指示書(図面)の発行が増加し、新紙使用が増加している。
この状況下で、2011年裏紙使用率69.7%は一定の成果が出せた。

<表12. 紙使用量の年次変化(単位千枚)>
  04年度 05年度 06年度 07年度 08年度 09年度 10年度 11年度
新紙 266 345 356 305 350 289 389 435
裏紙 140 228 224 221 240 245 281 303
裏紙比率 52.6% 66.1% 62.9% 72.5% 68.6% 84.9% 72.4% 69.7%

グラフ14

D 塗装

塗料不良率の推移
※塗料不良率:塗装不良による再塗装に使用した塗料の量を率で表しています。
2011年度は、難易度の高い製品塗装及び、塗装者の退職により下期に塗料不良率が増加したが2012年2月は、2.3%迄改善されている。

塗装前処理の水使用量(半期毎の変化)
2007年から水抜き穴の工夫で削減してきたが、2010年度は新規製品などの変化で、使用水量が増加した。
しかし2011年は、製品吊り下げ方法の工夫などで改善している。
※塗装前処理水使用量把握のため、2005年5月に量水器設置。

グラフ16

6. その他環境負荷

<表13. 年度別環境負荷状況>
環境負荷項目 大気への排出物質 有害物質
トルエン キシレン エチルベンゼン 6価クロム(鉛の中に含有)
総量(kg/年) 総量(kg/年) 総量(kg/年) 総量(kg/年) 総量(kg/年)
04年2,445395.4315.023111.20
05年1,650491.4315.3244.341.31
06年1,085533.9187.6215.941.43
07年1330552.1123.7197.636.35
08年905426.2192.6101.018.72
09年758402.1188.9105.519.85
10年 791 349.3 262.1 142.3 30.96
11年1623359.3301.2113.821.10

2010年の鉛(6価クロム含む)の増加は、顧客指定塗料を使用する製品が2009年より増加
2011年トルエン増加は、新規製品の塗装前脱脂作業の洗い用シンナー使用による。2012年はこの削減に努める。

7. 廃棄物とリサイクル量

<表14. 廃棄物量とリサイクル量の年次推移>
  項目 処分先 04
年度
05
年度
06
年度
07
年度
08
年度
09
年度
10
年度
11
年度
廃棄 汚泥
(塗料カス)
(Kg)
委託契約業者 11,400 19,200 13,240 20,800 15,800 14,400 13,800 14,600
廃棄 廃油
(廃シンナー)
(Kg)
委託契約業者 2,470 3,560 6,270 6,080 8,930 8,360 12,920 10,640
廃棄 一般ゴミ
(Kg)
東大阪
清掃事業
13,800 6,450 6,260 13,300 9,400 9,400 9,400 9,400
廃棄 産業廃棄物 委託契約業者 - - - 6,000 4,000 4,000 10,780 5,240
廃棄 木くず
(Kg)
東大阪
清掃事業
5,600 5,770 0 2,850 0 0 12,000 7,980
再利用 ダンボール+OA紙 売却 2,850 9,051 9,020 8,580 13,840 11,387 11,598 16,756
再利用 鉄くず
(Kg)
売却 164,076 146,110 170,640 185,780 185,750 145,560 235,190 278,380
再利用 ステンレス
(Kg)
売却 13,955 10,287 15,478 10,152 11,090 8,910 12,950 12,934

2010年、2011年の木くずは、木製パレットをプラ製に変更(工場3S活動)による発生

8. 2012年度の取組み

<表15. 2012年度の取組み計画>
  項目 取組み内容
2012年からの中期推進計画策定で、原単位目標を2009年度をベンチマークにした。理由は2009年度から製品の種類が変化しそれに伴う環境負荷が変化したことで、基本を2009年に置いた。
1 CO²排出量削減 2009年実績の-5%は相当努力が必要。本年の基本計画方針である、品質最重視を実行し再製作の資源・エネルギーを削減することを推進する。
2 産業廃棄物の削減 @紙リサイクルの推進(ダンボール紙、用紙類)12t/年A裏紙用紙使用率70%以上B新規リサイクル品を選定する。C社内IT活用で文書/記録配布を原則電子情報配布で紙使用量を削減。
3 水使用量の削減 塗装前処理での水削減として、従来からの水抜き穴改善と製品の吊り方改善(開口部を前にする)及び給水設備点検により水漏れを防止する。
4 化学物質使用量の削減及び製品の環境配慮の推進 ・化学物質使用量を把握する
・作業改善を進め、塗装不良率:2.5%以下にする。
・グリーン購入推進及び環境配慮型製品リリースの推進
・引続き紛体塗装によりVOCの削減

VI. 環境法令遵守状況

<表16. 環境法令遵守確認結果>
適用法令(条例) 確認日 遵守状況
下水道法 特定施設該当 2011年12月水質分析 規制値以下
大気汚染防止法 特定施設該当 2003年12月分析 規制値以下
悪臭防止法 特定施設該当 2003年12月分析 規制値以下
騒音規制法 特定施設該当 2011年02月設置許可申請受理 2011年03月東大阪市検査合格
2008年11月測定(本社) 規制値以下
2009年11月測定(三和) 規制値以下
振動規制法 特定施設該当 (本社)騒音と同じ 規制値以下
(三和)騒音と同じ 規制値以下
産業廃棄物の処理及び
清掃に関する法律
特別管理産業廃棄物該当
(廃油)
2008年11月最終処分場確認
2011年12月汚泥溶出試験
マニフェスト適合
規制値以下
特別産業廃棄物管理   特別産業廃棄物管理責任者設置(2008年5月)
特別管理産業廃棄物看板設置(2008年5月)
大阪府流入車規制   適合 
フロン回収・破壊法 空調機に該当 2010年12月法確認 空調機に使用中につき、廃棄時に適正処理する

確認方法

  1. 環境六法(H23年度版)やHPで、環境関連法規等による確認
  2. 東大阪市環境部に出向いての、環境届類の再確認
  3. 三和工場の振動騒音は2009年11月に、社内で測定実施
  4. 織田電装の塗装前処理排水の水質分析を第三者に依頼して実施

環境法令及び条例違反は確認結果の通りありません。

その他

近隣及び顧客よりの環境関連法規等の苦情はありません。

VII. その他の環境への取組み

1. 社内に向けて

  • @)6月環境月間、環境月間の由来と当社が取り組む理由を全部課で朝礼により啓蒙しました。
  • A)同環境月間では、恒例になっている本社東側恩智川遊歩道清掃と三和工場周辺の清掃
  • B)環境月間に、全社員対象に「環境ポスター」を募集し、優秀(金・銀・銅賞)作品の表彰をしました。
  05年度 06年度 07年度 08年度 09年度 10年度 11年度
ポスター 44 104 67 108 58 44 32

(環境活動レポートの表紙に掲載のポスターが2011年度最優秀作品です)
このポスターは、社内に掲示し、来場のお客様から高く評価されています。
また、ポスターは縮小印刷し活動記録としてアルバム保存しています。

2011年環境月間ポスター金賞

ポスター一次選考、ポスター全社投票(食堂にて)

2. 社内教育

・新入社員へのEA21基礎教育を都度実施。
 中途採用者を含めて8回、24名。

緊急事態訓練
 ・6月8日にシンナー等をこぼした際の、緊急事態訓練を実施。
 ・11月度に本社、三和で暖房器具で使用する灯油に関する非常事態訓練実施。

労災事故発生時応急処置講習
 2月と8月に実施。

消防訓練

消防訓練の様子
7月14日 消防署の方々に指導いただいた消防訓練の様子

 2011年07月14日 消防署のご協力を得て、実施した。

3. 地域活動

活動記録  【本社東側の恩智川清掃】2011年6月5日実施

環境月間と地域活動への取組

  1. 毎年行なっている6月の全国環境月間に合わせた活動を本年も実施しました。
  2. 私たちの会社は地域あっての会社であり、地域貢献も大切な活動です。
    2004年度から続けている本社工場東側にある恩智川遊歩道の雑草取りと清掃を2011年度も、環境月間に実施しました。併せて、三和工場周辺も実施しました。
    また、6月だけでなく操業開始前には、工場内と周辺の清掃を毎朝実施しています。


6月5日環境月間 今年も清掃活動しました。年々、清掃中に声を掛けてくださる方が増えています。これからも毎年続けます。(環境推進事務局)

活動記録: 【三和工場周辺の清掃】2011年6月7日実施

三和工場清掃風景


中学生職場体験学習

地域交流の一環として、近隣の小中学校からの職場体験の受入を毎年実施しています。
今年は弊社社員の息子さんが「父の働く姿を見たい」と希望され、職場を体験してもらいました。

4. 寄付

社内の寄付活動

  • ・会社の総務経理部入り口に募金箱を設置し、募金の呼びかけ。
  • ・ペットボトルキャップ回収
  • ・ジュースのプルタブ回収
  • ・使用済みプリンターのインクカートリッジ回収
    回収されたものはそれぞれNPOを経由し、資源として買い取られてゆきます。
    (2頁目にあるお礼状を今年はいただきました)

5. 植樹

改善提案件数は、2001年12月21日起算2007年5月18日に累積5000件達成!
2010年2月20日に累積7500件を達成しました。
本社玄関左に記念植樹として、5000件には“紅梅”を 7500件記念に“白梅”を植えました。

仕上棟のフリースペース北側の一角を利用し、
季節の花々を植えることで、
社員の休み時間の憩いの場にもなっています。
2011年は、朝顔を植えました。
社内での評判もよく、社長と社員を繋ぐ一役も担っています。


2010年植樹の白梅 (改善提案7500件記念)

仕上棟のフリースペース北側花壇


2012年は社長の育てた朝顔の種で社内の人にも緑化運動推進!

VIII. 社長による全体評価と見直し結果

2011年度の売上は15.5億となり、過去最高となりました。季節変動商品や東日本大震災後の代替需要増加により、下期の受注量が増加すると共に、外注先への委託加工量が増加しました。

  • ・2011年5月、菱江倉庫に2階作業場を増設しました。ヤンマー様向けGHP/CPカバー仕上作業実施。作業場用にGHP空調機導入。電力使用量、都市ガス使用量に変化がありました。
  • ・前年比131%の売上増により資源投入量は増加しましたが、原単位当たりのCO²排出、水使用量は目標値以内に入りました。特に夏場の電気使用量については、電力会社からの節電要請の中、昨年ほどの猛暑でなかったこと、事務所設定温度の見直し、デマンド監視で目標を達成しました。
  • ・紙使用量について新紙使用量についての目標設定は今年度より外しましたが、裏紙使用率は約70%、紙リサイクル量については資源が増えた分増加しました。社員の意識も高まりました。
  • ・新規開拓による顧客要求や仕事内容の変化や社員の入れ替りの結果、シンナーに含まれる化学物質排出量が増加してしまいました。

次年度に向けて

  • ・工場の生産能力以上の受注量に対応するため外注施策を進めます。委託加工した場合の環境活動レポートについてどうあるべきか検討します。
  • ・化学物質削減に向けて、使用する溶剤選定検討、ムダ・ロスの削減を中心に推進します。
  • ・2012−2014年第5次中期計画の初年度にあたり、環境目的・目標推進計画見直しを実施します。

これらを踏まえ、2012年度CO²削減目標は2009年比5%削減を始めとする環境目的・目標推進計画を策定し、継続的な活動を推進します。

2012年3月20日
代表取締役  仁張正之

IX. 事務局より

環境活動レポートも2004年度から数えて8回目になりました。
毎年発行する内容をより見やすくする工夫をしていますが、今回2011年度版はデザインの変更し横書きにしました。
この事で、頁を上にめくれば前の頁が見やすくなりました。今後もレポートの内容やデザインを工夫し歓迎されるレポートを目指して行きます。

このレポートは、EA21中央事務局さま、当社ホームページ、社内閲覧により公開しています。
この“2011年度環境活動レポート”を読まれた方々より、ご意見を頂けれは幸いです。

株式会社仁張工作所
環境推進事務局

エコアクション21ガイドライン 2009年版
名称 2011年度環境活動レポート
発行日 2012年03月21日(版0)
発行者 株式会社仁張工作所
作成者 品質保証部(環境推進事務局)
責任者 品質保証部長 作田 正昭
E-mail:sakuta@nimbari.co.jp
TEL:072-962-2888